- カフェインレスとデカフェとノンカフェインって何が違うの?
- カフェイン取りたくないときってどれを選べばいいのかわからない!
最近はカフェインレス、デカフェ、ノンカフェイン、と飲み物に注意書きを書いてあったりしますよね。
ありがたいんだけど、馴染みがなくてちょっとわかりづらいな……
人によってはカフェインを避けたい人もいるでしょう!
私はカフェインアレルギーなので、何としても避けたいです!
今回はそんな人のために、ややこしいカフェインレス、デカフェ、カフェインゼロの違いについてお話ししたいと思います。
目次
そもそもカフェインとは?

カフェインとは化学物質の一つで、コーヒーから分離されカフェインと名づけられました。興奮作用を持ち、世界で最も広く使われている精神刺激薬でもあります。
カフェインの成分が入っているのは主に、コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラなどの炭酸、栄養ドリンクや、チョコレートや無水カフェインという表記で薬に入っていることもあります。
カフェインは興奮作用以外にも、利尿作用や覚醒作用(眠くなりづらくなる)、強心作用(心臓の筋肉の収縮量を強化する作用)体脂肪を燃やしやすくしてくれたり、カルシウムの放出を促す作用もあります。
だから眠気覚ましに使う方が多いのではないでしょうか。それ以外にも実は、糖尿病やアルツハイマー型認知症予防にもなるのではと期待されているのです。
頭痛薬で無水カフェインなど使われることがありますが、これは脳血管収縮作用によって頭痛が軽減されているからです。
それゆえに、常用すると血管収縮作用が消えた反動で血管拡張により頭痛が生じてしまうこともあります。

カフェインには副作用もあり、不眠症、めまい、頭痛、手の震えや胃が荒れることがある。また過剰に摂取すると、下痢や吐き気、利尿作用による水分不足や自律神経の乱れを引き起こすこともあります。
更に、1日に過剰に摂取し過ぎることで、カフェイン中毒が引き起こり死に至るケースもあります。
カフェイン依存症という中毒性もあり、量を減らしたり飲むのをやめようとすると、頭痛、集中欠如、疲労、気分の落ち込み、吐き気や筋肉痛が2日~4日ほど起こることもあります。
またカフェインは体に耐性が付きやすく、いくつかの作用はすぐに耐性が形成され、効果が薄くなることがあるのです。
英国食品基準庁では、妊娠や母乳育児をしている最中のカフェイン摂取量は、安全を取って200mg未満に制限するべきであると勧告しています。
これは大体、インスタントコーヒーでカップ2杯ほど、ドリップコーヒーだと1.5杯~2杯だと言われています。
カフェインレスとデカフェとノンカフェインの違い

さて、カフェインは量を間違わなければ、たまに飲む程度であれば趣向品として楽しめますが、過剰に摂取すると人体に悪影響を及ぼすことが分かりましたね。
では、本題のカフェインレスとデカフェとノンカフェインの違いですが、簡単に言うとカフェインの量が違います。
- カフェインレス……ゼロに近いくらいのカフェイン量の物
- デカフェ……カフェインが入っていた物からカフェインを抜いた物
- ノンカフェイン……カフェインが全く含まれていない、カフェインがゼロの物
どうしてこのように言われているのか、もう少し説明していきたいと思います。
カフェインレスとは
カフェインレスとは、カフェインがゼロではないほぼ入っていない、限りなく含有量がゼロに近い状態の物で、欧州基準では0.1%以下の含有率の物をさします。
ただ、日本では明確な基準がまだないようなので、カフェインレス(カフェイン0.1%以下)と書いてあるものや、カフェイン99%カット、と記載されている飲料もありますね。
デカフェとは
デカフェとは、もともとカフェインが入っているものから、カフェインを抜いて、カフェインをあまり含まなくなった物ことをさします。
デカフェ(decafe)のdeには「脱・抜く」という意味でデとつけられています。
カフェイン除去の製法によって、残るカフェイン量が変わるようで、抜き取ったことによってカフェインがゼロになっているとノンカフェイン、カフェイン含有率が0.1%以下になっているとカフェインレスと表記されます。
だから、デカフェと書かれている物は、通常のコーヒー以下の、カフェインレス以上のカフェイン量ということですね。
ノンカフェインとは
ノンカフェインとは、もともとカフェインが全く含まれていない、またはカフェインがゼロの物をさします。
だから、カフェインが入っていたが、抜き取ったことによってカフェインがゼロになったものも、ノンカフェインと表記して売られているようですね。
私はカフェインアレルギーなので、ノンカフェインしか飲めないということです。
カフェイン抽出方法

デカフェのカフェイン抽出方法は大きく分けると3つほどあります。
・水抽出法
・超臨界二酸化炭素抽出法
有機薬剤抽出法は、その名の通り薬剤によって抽出されております。が、日本では薬剤を使ったデカフェ製品の販売は禁止されているので、見かけるなら海外になるでしょうね。
カフェインと一緒に様々な成分を損なってしまうので、風味が落ちるなどのデメリットも多いです。
水抽出法は、まず水で成分を生豆から抽出し、生豆を取り出したその水に薬(有機溶媒)でカフェインを取り除き、更に薬を取り除き、残った成分を生豆に戻す抽出法です。
生豆に直接薬をかけるわけではないので、比較的安全で、デカフェの製法が何も書かれていない場合は大体こちらの製法になるそうです。味や風味もほぼ損なわれません。
超臨界二酸化炭素抽出法は、一定以上の温度と圧力を加えて、気体と液体の両方の性質を持った状態にしてカフェインを抽出する方法です。
薬品を使わずに二酸化炭素を使って除去しているので、味や風味もほとんど損なわれず、薬剤を使っていないので安心して飲めます。なのでこの抽出法は日本だと表記されていることが多いです。まあ、ちょっとお高いみたいですけどね。
どれを飲むのが良いの?

どれを飲むのが良いのかは、人それぞれ状況によって変わってくるでしょう。
私の場合はアレルギーなのでカフェインが含まれていると飲めないのですが、飲める人からしたらどういう時にどれを飲むのが良いのか調べました。
カフェインレスやデカフェの方が良い場合

カフェインの摂取を避けたいけど、どうしてもコーヒーが飲みたい場合などは、カフェインレスやデカフェの物を飲むと良いです。
妊婦さんや母乳育児中でどうしても飲みたいのなら、デカフェよりはカフェインレスの方が良いのではないかと個人的には思っています。
ちなみに、通常のコーヒー1杯(140ml)のコーヒーのカフェイン含有量は84mgです。カフェインレスだと含有率が0.1%以下(カフェイン99%カット)なので、かなり少なくなりますね。
ノンカフェインの方が良い場合

寝る前にカフェインが含まれている物を飲むと、覚醒作用が働いて眠りづらくなることがあります。
カフェインの作用に耐性ができている人だと、カフェインレスやデカフェでも覚醒作用があまり働かず問題はないと思いますが、普段あまり飲まない人は、コーヒーや紅茶などは飲まずに、ノンカフェインの物を飲むと良いと思います。
また妊婦さんや母乳育児中で、コーヒーなど別に飲みたくないというのなら、可能な限りノンカフェインの物を飲むと良いかなと思います。

まとめ

- カフェインレス……ゼロに近いくらいのカフェイン量の物
- デカフェ……カフェインが入っていた物からカフェインを抜いた物
- ノンカフェイン……カフェインが全く含まれていない、カフェインがゼロの物
カフェインの摂取量を減らしたい際には、カフェインレスやデカフェを、一切カフェインを摂取したくない時は、ノンカフェインと表記されている物を飲むと良いですよ。
カフェインというのは飲み物以外にも含まれていますので、一切摂取したくない方はそこら辺も気を付けたいところですね。チョコや無水カフェイン入りの薬など、気を使う部分は多いです。
できれば何か食べるときや飲むときは、載っているのであれば表記を見たりするとカフェイン量に気を付けることができるでしょう。